やさしい人

人には言えなかったことを思い出しては書いています

かわぐちかいじ『ジパング』おもろいやないかい!

 

 

戦争モノや戦記物って私は暗くて好きじゃないのです。。

 

お話の中くらいは楽しいものがいいなあなんて思っちゃって。

 

『ウォーキングデッド』とか辛くてリタイアしました。。

 

しかし、試しに観たかわぐちかいじ先生の『ジパング』めちゃ面白いです!

 

まだ途中なので鬱展開はあるかもですけど、まず設定がいい。

 

海上自衛隊イージス艦が60年前にタイムスリップ

 

食わず嫌いは良くないですね。。

 

単なる戦争ものじゃないのですよ、『ジパング』ってのは。

 

海上自衛隊イージス艦みらいが隊員もろとも60年前にタイムスリップしてしまうのですが、そこはまさに大日本帝国が追い詰められていく時期なのですよね。

 

タイムリープものなどにありがちなのですが、過去に戻った者の行動が未来に影響し、歴史が変わってしまうというものがあります。

 

最初、このみらいの乗組員たちもその点を考えて影響を出さないように立ち回ろうとするのです。

 

目の前で大日本帝国の艦隊が次々に米国の戦闘機に撃墜されるのに干渉しないことを選びます。ただやられていく様を見て、悔しい思いをする隊員も当然いました。

 

戦闘の終わった洋上には墜落した戦闘機が浮かんでおり、そこで負傷者を発見します。

 

みらいの副長、角松洋介二等海佐はその負傷者を助けてしまうのですが、その負傷者こそがもう一人の主人公、草加拓海少佐です。

 

ジパング(日本)」をめぐる葛藤 

 

その二人を中心に物語は進行していくのですが、

 

「なぜこの時代に来たのか」

自衛隊としてこの時代でどうするべきか」

「日本の将来はどうあるべきか」

 

などなど主人公たちが葛藤していく様が描かれており、とても考えさせられます。

 

同じ日本人なのですが二人の立場は根本的に違うわけです。

 

一方は敗戦後に生まれて戦争というものを知らない自衛隊員。もう一方は、バリバリの軍人だけれど日本の行く末を知らない。(草加はみらいにあった本で知るのですけどね。。)

 

その二人の駆け引きがとても緊迫感があり、目が離せないのですよね。。

 

日本を知らない日本人へ

 

私も含めて日本の歴史について知らないという人がほとんなのじゃないかと思います。

 

無論、『ジパング』のすべてが史実に基づいているわけではないですが、

 

「太平洋戦争とは何だったのか?」

自衛隊とは何か?」

「平和とは何か?」

 

こういったことを問いかけているのではないかと。。

 

憲法への自衛隊明記についても安倍首相は意欲的ですけど、歴史を知ったうえで自分の意見を表明できる人って少ないと思います。

 

何かこういう話になると政局になっちゃうのが嫌だなと。

 

これ以上は話がずれてしまうのでこの辺で。

 

あ、もともとは漫画みたいですので、リンク張っておきます。