王様のためのホログラム 感想
台風なので映画を観てやろうと思い、選んだのがこれ。
『王様のためのホログラム』
トムハンクスが好きなのと、ジャンルがコメディーだったのが選出理由。
以下ネタバレ注意!
感想としては「アメリカから見た中東ってこう映っているのか」という感じ。
文化や習慣の差がいくらか描かれていたのだけど、それを強調してどうしたいの?って思いました。
主人公が異文化でのストレスや葛藤から解放されていくというのが本筋で、IT技術を売り込んでいくサクセスストーリー的な展開ではなかった(笑)
テーマが「中年の危機」って先に知ってたほうがいい
設定として、再就職先で失敗もできないし、離婚問題、そして娘の学費などなど、そういった危機にいる中年男性が新しい生き方を見つけていくっていうストーリーだったらしいけれど、そういう風には観れなかったなあ。
何せ設備やら色々ゴージャスで、苦労しているようには見えなかった。
日本で再就職ってなったら海外に行ったりしないものね。。
パニック症状になるところもシリアスではあったけど。。
もう少し歳をとらないと良さがわからない映画だったかな?
女性に言い寄られて拒むなんてところも活力の無さの表現だったのか、今更だけど気づきました。
すべての上手くいかない原因にしていた背中のこぶを、それをきっかけに関係を密にしていく女性医師に摘出してもらうってのは象徴的でしたね。
他の方のレビューを読んで
他の方のレビューを読んでいると、オオカミ狩りに行くシーンが印象に残ったって書いてありました。
たしかになあと。
若者が主人公ならばあれは確実に撃ってたと思うんですよね。
羊を襲わなかったオオカミを撃たないって選択をできるというのは中年の危機真っただ中ならではの優しさなのかなと。
ブレイキングバッドみたいなさえない中年って感じの俳優さんなら成立はしない映画ですね。
トムハンクスの軽妙さとイケオジ感がないと絵が持たないですね。
レビューには「トムハンクスの無駄遣い」とも(笑)
評価
偉そうに評価はしたくないのですけど、この映画はそれこそ海外ドラマ化してサクセスストーリー風にすればそれなりに人気が出そう。。
「中東文化」と「中年の危機」丁寧にやっていこうとすると映画では収まりきらないですものね。。
それに「中国の進出」、「アラブの春」などの経済的社会的な背景も入ってくるし。
どうもブレイキングバッドと比較してしまう自分がいる(笑)
さすがに比較対象が悪いですね(笑)