D.A.N.の『私を構成するアルバム9枚』前編
アーティストの出演していたWOWOWの動画を観て、その視点や観点を勉強しようというこの企画も2回目です。
前回はスカート澤部さんでした。
今回はD.A.N.です。
D.A.N.についてはこちらをご覧ください!
D.A.N.を構成するアルバム9枚
番組で挙げていたのが以下の9つのアルバムです。
- Thought for Food(2002) - The Books
- HEART STATION(2008) - 宇多田ヒカル
- Taylor McFerrin(2014) - Taylor McFerrin
- Cold Spring Fault Less Youth(2013) - Mount Kimbie
- OPUS ALL TIME BEST 1975-2012 (2012)- 山下達郎
- Third(2008) - Portishead
- 3(2000) - キリンジ
- Penguin Cafe Orchestra(1981) - Penguin Cafe Orchestra
- WOMAN(2013) - RHYE
9つのアルバムの選出は「一人が3つ」とかではなく、ボーカルの大吾さん、ドラムの輝さん、ベースの仁也さんの3人で話し合って決めたそうです。なので、ほんとにお三方が好きな音楽ということですね。。
前中後編に分けますので、ここでは3枚を紹介していきます。
1.Thought for Food(2002) - The Books
大吾さんは「サンプリングのユニークさに衝撃を受けた」と言っていました。そして、「ブレたときに聴くと立て直せる自分のルーツの1枚でもある」とのこと。「ずっと聞けるアルバム」とも評されてました。
Take TimeはMVも面白いとのことです。
The Books - "Take Time" (official video)
ユニークですよね。最初観たとき意味がよくわからなかったのですが、リピートするうちにだんだん良さが分かってきた気がします。MIXを普段からするような音へのこだわりがある方にはとても魅力的なのでしょうね。D.A.N.のお三方はみなさんお好きな様子でした。
崎山さんもThe Books好きみたいで、ツイートしてたことがあります。崎山さんとD.A.N.のみなさんは感性が似ているのかもしれませんね。
2.HEART STATION(2008) - 宇多田ヒカル
輝さん曰く「リアタイで聴いた当時はよくわからなかったけれど、去年、一昨年辺りに大吾が安く買ってきたのを聴いたら、みんなで「やばいな」となった」とのこと。これこそが「長く聴けるアルバム」ということみたいです。。
先ほどのThe Booksも「ずっと聴けるアルバム」とおっしゃってました。普遍的な価値を持つってやつですかね。シェークスピアみたいなものですかね。
大吾さんは「インディR&Bの感覚で再認識するとめちゃめちゃいい!」と感じ、「D.A.N.のルーツ」とも言えるらしいです。
たしかに宇多田ヒカルさんの曲って「ずっと新しい」ですよね?いつ聞いても古さを感じない。想定以上にすごいアーティストだったのですね。。
ちなみに「インディR&B」はこの記事の言葉を拝借すると、
近年の世界規模で巻き起こっているブラック・ミュージック・シーンの盛り上がりは言うまでもない。そしてこの盛り上がりのおかげもあってか、今やブラック・ミュージックといっても単にソウルやジャズやヒップホップとジャンル分けのすることのできないほど多くの音楽が生み出さ細分化されている。その中でも今世界的に流行し、日本でも徐々に音楽好きの間から広まっているダンス、エレクトロ、ベースミュージックを吸収したブラック・ミュージック、よく“インディR&B”“フューチャー・ソウル”と呼ばれているこの音楽に今回フィーチャーしようと思う。
大雑把に言って「R&Bの進化系」ってとこですかね?どんな音楽か具体的には分からないので、その代表として偶然3枚目のアーティストが紹介されてしたので、続いて紹介していきますね。
3.Early Riser(2014) - Taylor McFerrin
ジャズ歌手のBobby McFerrinを父に持つTaylor McFerrinのアルバムです。
輝さん曰く「生ドラムの落とし込み方」「ドラムのアプローチの仕方」にドラマーとして影響を受けているとのことです。
レーベルはbrainbfeederで、THUNDERCATも参加しています。
またもやTHUNDERCATか(笑)
まずは聴いてみましょうか。
音へのこだわりがすごいですね。。輝さんの言うドラムに注目して聴いてみましたが、ドラムの音がホントにいいです。。スカート澤部もドラムの音について言っていたのですが、そのときは正直よくわかりませんでした。今回はわかった気がするのは少し耳が進歩したうことですかね?(笑)
曲を作ったことがないので、ただ音を撮っただけの音と加工された音とのどのくらい差があるのかわかりませんが、「音がどう聞こえるか」「気持ちい音をどうつくるか」を追求していているのが彼らのようなアーティストの特徴だと言えそうですね。。
音に拘らず、メッセージ性を強く押し出しているアーティストもいますからそれぞれ理想は違うわけです。。
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