やさしい人

人には言えなかったことを思い出しては書いています

スカート(澤部渡)を構成する9つのアルバム 後編

 

 

 こちらの記事の続きです。

 

rowanatkinson.hatenablog.com

 

rowanatkinson.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 残りの3つのアルバムを見ていきます。

 

7.SING A SONG(2004) - 豊田道倫

 

SING A SONG

 澤部さんが「豊田さんのアルバムの中で一番純度の高いかもしれない」「純度が高いけれど重くない」と評するアルバムです。

 曾我部さん曰く「奇跡的なアルバム」「日常を日記みたいに歌うというのが、過激な形じゃなく、すっと全曲収まっている」「歌われているテーマが誰も歌ってこなかったテーマ」「ほんとに衝撃的」だということでした。

 澤部さんは「日記的だけれど、豊田さんでもない誰かの日常」「とんでもなくロマンチックなアルバム」とも付け加えています。

 


豊田道倫 - 雨のラブホテル

 

 しょっぱな「乳首を強く噛みすぎた」ってビビりました(笑)

 最初一体何を聴かされているのだろうという気持ちになりましたが、だんだん情景が浮かんでくるようで、哀愁を感じる曲ですね。。他の収録曲も気になってしまいます。中々に強烈な作品ですね。

 

8.DON'T TRUST OVER THIRTY(1986) - MOON RIDERS

 

DON'T TRUST OVER THIRTY<HQCD>

 

 澤部さんが大学通学で2時間半かけて通い、大学で音楽の話をできる友達ができずにまた帰るという生活をしているうちに、暗くヘビーな時期に入っていったそうで、そのときこのアルバムの「冬の海まで車飛ばして24時間砂を食べていたい」という歌詞を聴いて、「そうかこのまま小田原に出て海に行ってもいいんだ」という気持ちになって救われたとのこと。

 「自分の中で屈折している部分はあるが、それは置いといて、別の視点から見れば気持ちは楽になるんだ」とのことでした。

 


moonriders - DON'T TRUST OVER THIRTY 【Full Album】+α

 

 30歳以上は信じるなって面白い(笑)曲の中でも連呼されていますね。聴きにくいみたいなコメントをされていましたが、確かにすっと入ってくる感じではないですねえ。今までにあんまり聴いたことがないタイプの曲です。ちょっとずつ聴いていこう。

 ジャケットをほめていましたが、これは皆で音楽を聴いているんでしょうかね?

 

9.No. 1 in Heaven(1979) - Sparks

 

Number 1 In Heaven

 

 「LAのバンドなのでひねくれの限りを尽くしたバンド」「ファルセットとロックサウンドがクイーンにつながるひな形を作ったのではないか?」「無茶苦茶なファルセットを多用した不気味な世界観」と評しています。

「ジャケットの世界観がすごい」ということにも言及されていて、誘拐されているものや、飛行機の墜落現場、兄だけパイがぶつけられているものなど、インパクトがすごいですね。

 選んだ理由については「パワーポップの原型」「ニューウェーブの前夜」のような音作りをしていた彼らが、急にドイツに飛んでジョルジオ・モロダーと組んでミュンヘンディスコいなるのですが、ロックドラムを生で使用しているところが最高だということでした。

 


Sparks - №1 In Heaven - 1979 [Vinyl Rip - Full Album] (HQ Audio)

 

 曾我部さんはSparksとYMOとのつながりを指摘していましたが、好きはつながってくるのでしょうねえ。

 私は初めて聴きましたけど、めちゃつぼです。この記事書いてよかったなあ。MOON RIDERSと同じくアルバムによって全然変わるらしいので他も掘ってみるとドンピシャがあるかもしれない。。これは期待してしまいます。

 

 

 

 以上ですがお断りしておくと、この記事の元ネタ動画は2016年9月に撮影されたものなので、今澤部さん考える9枚ではないかもしれません。。こういう方の2年間というものはすさまじいでしょうからね。