スカート(澤部渡)を構成する9つのアルバム 中編
こちらの記事の続きになります。
前編の3つは澤部さんの小中学校で影響を受けた邦楽ですね。次の3つのうち2つは洋楽なのでどんな音楽なのか楽しみです。
4.Drums & Wires(1979) - XTC
澤部さんは学生時代、ナンバーガールにハマっていたそうです。NUM-HEAVYMETALLIC を聴いていると母親が部屋に入ってきて、「これを聴け」と持ってきたのが『Drums & Wires』だったそうです。「フランジャーのきいたドラムの音にあてられた」とおっしゃっていますね。てか澤部さんの母上ってすごい人ですねえ。。
たしかにドラムとギターの音が良すぎますねえ。。音楽体験の積み重ねの結果か、澤部さんの音へのこだわりはこの時点でも変態的にあったのでしょうねえ。。
話がそれますけど、崎山蒼志さんの好きなアーティストに向井秀徳さんを挙げていて、ナンバーガールをやってた方なんですよねえ。。やっぱり今の時代に活躍している人はその時代を聴いているんだなあと。。
5.Blossom Dearie Sings (1974) - Blossom Dearie
高校時代に神保町のジャニスでレンタルして、「これはもうだめだ」と思い、返す前に購入したそうです。澤部さんをそれだけ唸らせるものだったのでしょうね。レーベル立ち上げて第一作目で低予算でのレコーディングのため音質が悪いが、「音質がすごい悪いんですよ、悪くていい」「抜けがないし、もこもこしてるんだけど、それが最高で」と評しています。
Blossom Dearie - Blossom Dearie Sings (1973)
かわいらしい歌い方ですごく好きです。もこもこしているという表現も音質へのこだわりを感じますねえ。関係ないですけど、AVも4Kみたいな超高画質より昔のカメラで撮影されたほうがエロく感じるみたいのなのありますよね(爆)
ここでジャニスの話が出てましたが、一度行ってみたいなあ。澤部さんも「ヤプーズとかを借りていた」とおっしゃってましたが、ヤプーズも聴いていたんですねえ。てか聴いてないものを探すほうが難しそうですよね。。
6.Parakeet&Ghost (1999) - カーネーション
澤部さんは「すごく音像」「ロックバンドなんだけどニューウェーブ的」「とがってるんだけど、アタックが丸い」と評していましたね。 「実態がつかめないものがたぶん好きで、yes mama ok?のような振り回すだけ振り回すみたいな、とっちらかってる中に芯があるから立ち姿が美しい」とのことです。曾我部さんはレコーディング参加しているそうですが、「カーネーションはどんなバンド?って聞かれて説明困ります」とおっしゃってました。それだけ形容しがたいバンドサウンドなのでしょうねえ。
おんぞうって「音像」ってこれで合ってるのかしら?ためしに聴いたのですがすごく立体的なんですよね。気のせいかしら?「とがっている」と「やさしさ」の共存がこのサウンドなのかあと感じます。
トリビュートに関して曾我部さんは「普通のトリビュートはそつなく、ファンに嫌われないようにやるが、カーネーションに関してはどれくらい外せるか?どれだけ攻めれるか?となる」「そういうアーティストの魂に火をつけるバンド」ということです。「楽曲がいいから何やってもはまる」と澤部さんも付け加えていますね。
澤部さんは引き出しが多いので音楽めちゃめちゃ聴きたくなりますねえ。。
さて、残り3つも楽しみです。
続きです↓