やさしい人

人には言えなかったことを思い出しては書いています

東京という事件

 

夜勤明け

朝日が必要以上にまぶしい

その足で東京に向かう

 


東京に着いて思った

 

「東京って何なんだ?」

 

なんでこんなにも人がいるんだ?

彼らは誰なんだ?

ここに何をしにきているんだ?

 

 

 

 

 

「東京ってもはや事件だよな」

 

 

東京は場所じゃない

断続的に発生し続ける事件だ

 

過度に発熱し細胞が壊れていく身体を引きずりながら東京を離れる

 

 

あるときまで、ぼくは東京だった

間違いなく東京だった

 

 

東京という事件はまだまだ続いていく