やさしい人

人には言えなかったことを思い出しては書いています

崎山蒼志「五月雨」から想像する映像

 

五月雨

 

 前回の「独赤」で思ったことを書いて感想をいただいたことで、とても曲に対するイメージが広がりました。これに味を占めたので、今更ですが私が崎山蒼志さんの「五月雨」を聴いてるときにどういう映像を想像するのかを書きたいと思います。

 これは解釈というよりイメージの世界なので歌詞と合わないところがあります。読者さまのイメージともかなり合わないとも思います。あしからず。 

 

イントロ

 開放弦の多いコードでギターを掻き鳴らすイントロですが、これで降りしきる雨が灰色の雲からざあざあ降っている様子が浮かびます。地上から空を見上げるような感じですね。

 

裸足のまま来てしまったようだ…

 裸足のまま来てしまったようだ…以下は、空が夕焼けで徐々に暗くなっていく情景が浮かんできます。夜といっても「魔法の夜」なので、特別なイメージを受けて、東の空が夜の黒というより、深い緑色になっていくように感じます。

 虫のように小さくて...以下は、言葉通りではないのですが、その深い緑の空に燃えるような流れ星が飛んでいる画が浮かぶんですよね。それを裸足の少年が見上げている感じです。

 

素晴らしき日々の途中...

 ここで、ガラッと画面が学校の校舎の映像になって、校庭側から窓越しに騒いでいる学生たちが映り、それを横目にその騒ぎの輪の中に入らずに、席についたままぼんやり窓の外を見ている少年が物憂げにしている姿が映し出されます。これは先ほどの少年ですね。

 そして、急に画面がカラー写真のネガのような濃い紫のような色彩になり、席に座っている少年の胸のあたりから水色の液体のようなものがダラダラと出てくるのです。。

 

意味のない僕らの...

 真っ黒な場面にいくつも吹き出しが出て、何かのセリフのようなものが浮かんでいます。その吹き出しの下には顔に口だけしかない同級生らしきシルエットが。。みな口だけが卑しく笑っています。その吹き出したちが少年に向かって飛んでくるので、少年は机に突っ伏します。胸からは水色の液体が出続けています。。

 浮いている吹き出しがぶつかり終わり、少年が顔を上げると周りの口しかない生徒たちがいるのですが、その口には針が歯のように生えているのです。。

 

間奏

 間奏では画面は夜空に。この夜空は「魔法の夜」のような深い緑ではなく、普通の星がみえる夜空ですね。少年がそこを幽体離脱したように飛んでいきます。やはり、胸から水色の液体が滴っています。

 

素晴らしき日々の途中...

 その夜空の中を飛ぶ少年に、青いほうき星が近いづいてきて、水色の液体の出ている胸のところに入っていきます。そうすると、胸から入っていった青い光が拡がっていって、夜空がだんだん明るく白くなっていきます。

 

意味のない僕らの...

 白くなった画面で現れた石膏像のような天使と話します。しかし、何を言われたのか、急に涙が出てきてしまう少年。その頬を伝っている涙が下へ落ちます。落ちた涙の雫とオーバーラップするようにイントロの雨の映像が入ってきます。

 

冬 雪 濡れてとける...

 ここで、場面転換があり「魔法の夜」の場面に帰ります。すっかり日が暮れて、深い緑の夜空の下、裸足の少年が少女の手を引いて走っていきます。その横を雪解けの水が小川になって流れています。二人はどこへ向かっているのかはわかりません。しかし、その目には迷いがありません。どこか二人だけが知る場所へいくのでしょう。少女の汗の筋を乾かすように風がさわやかに吹き抜けます。

 

 

 ざっとこんな具合ですが、最初のイメージから結構膨らませてしまってます。例えるなら、最初のイメージは断片的ですが、それをつなげて「もし「五月雨」がNHKの「みんなのうた」で流れたらこんな映像をつける!」みたいな感じですね。

 

みなさんには果たしてどんな映像が見えているのでしょうか?

 

 

 

独赤を聴いて思ったこと

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